初代Intuos(GDシリーズ)など、シリアル接続のWACOMペンタブレットをUbuntuで動かす方法のメモ。

   参考元http://ubuntuforums.org/showthread.php?t=1780154
  Ubuntu 10.10(32bit)〜16.04(64bit)で確認済。  ワコムグラフィックタブレット:GD-0608-R  実際の接続にはSerial-USB変換ケーブルを使用。  この方法で筆圧も角度も認識する。
  VirtualBoxへパイプして仮想Windows上で利用する場合は「その他」の項⇓を参照。   シリアルポートの有るPCなら変換ケーブルを使用せず直接繋ぐこともできる。   タブレット本体を改造してUSB化するとバスパワーで動作できるのでACアダプタが不要になり快適。
 設定の前に。。。  古いデバイスなので、まずはハードが生きているかを確認。  1.タブレット本体にペン先検知用のLEDが有る機種は、   ペン先を落としてLEDがオレンジから緑色に変わるかチェック。
  2.次に実際にシリアルUSB変換を通してPCにタブレットを接続し、   データが送られてくるかを確認する。(接続ポートはdmesgなどで確認する)   $ cat /dev/ttyUSB0   catコマンドを実行した後、タブレット上でペンを走らせてみて、   動作に合わせてゴミのようなデータが表示されれば正常。

 以上確認出来たら、以下ドライバの設定をする。

○必要なファイル  wacom_serial5 (緑のdownloadボタンからZIPをダウンロードする)  linuxconsoletools (Filesから Ver. 1.4.1をダウンロード。他のVerは動作未確認)  libsdl1.2-dev (リポジトリよりインストール)

重要:Kernelのアップデート後は毎回下記全行程をやる必要がある。

 1. wacom_serial5 を解凍して ディレクトリ内でmake。

 makeの最中Warningが出るがOK。  $ make all
 出来上がったwacom_serial5.ko をカーネルドライバーの該当フォルダにコピー。  $ sudo cp wacom_serial5.ko /lib/modules/`uname -r`/kernel/drivers/input/tablet/.
 元々有る別のwacom_serial4.koが先にロードされるとエラーを起こすので、 そのフォルダーに移動してリネームし動作しないようにしておく。  $ cd /lib/modules/`uname -r`/kernel/drivers/input/tablet/  $ sudo mv wacom_serial4.ko wacom_serial4.ko.bak
 ドライバーを有効にする。  $ sudo depmod -a

 2. linuxconsoletools を解凍してディレクトリ内でパッチ当ててmake。

 パッチは先程のwacom_serial5内にある。(/tmp下に解凍したものとして)  $ patch -p1 < /tmp/wacom_serial5/inputattach.patch  $ make  $ sudo PREFIX=/usr make install

 3. 起動

 Ubuntuの再ログインは不要  $ sudo inputattach --daemon --always --wacom_v /dev/ttyUSB0

 その他

 ○GIMPなどの場合、アプリケーション側で筆圧感知を有効にする必要がある。  GIMPでは「入力デバイスの設定」で stylus, eraserを「スクリーン」にする。
 ○筆圧カーブやペンボタンのアサインは、Ubuntuシステム設定のWacomから設定可。  更に必要に応じてxinputxsetwacomでマッピング等の変更可。
 例) $ xinput set-prop 14 "Wacom Tablet Area" 0 0 20320 16240    $ xinput map-to-output 14 HDMI1    $ xinput set-mode 14 RELATIVE
 ここで言う14は接続ID。 xinput list でIDを確認できる。   xinputなどで設定した内容は保存されないので、起動ファイルを作るなどしておく。

相対座標モード(RELATIVE) はマウス代わりの利用として便利だが、筆圧も累積されドリフトしていく。
その場合は強めにグリグリするとまた調整され戻る。


 ○実際のタブレットデバイスの動作状況の確認方法   $ xinput test 14  左から、座標X、座標Y、筆圧、傾きX,傾きY、ホイール
 ○VirtualBoxにパイプすることで、VirtualBox上のWindowsのSAI等を利用可能。  この場合、シリアルポートをパイプすることになるので、仮想Windows上で  ワコムオリジナルドライバー(V6.05-7)をインストールして使うことになる。  つまりこのページで紹介したドライバーの作成作業は一切不要。
  その代わり、仮想Windowsのレジストリを作成する必要が有る。  HKEY_LOCAL_MACHINESOFTWARETabletというキーを作成し、  "PnPTablets"という文字列を追加し、その値を ",COM3" と設定する。                      ↑注意:COM3の前にカンマが入る  レジストリ変更後、タブレットを接続した状態で純正ドライバーをインストール。
  遅延など特に感じず、使用感は良好。
 ○Linuxでお薦めのペイントツール。  Azpainter:非常に軽く、SAIと同等の使用感。デフォルトで筆圧が有効。